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2024.05.22

インタビュー記事を更新しました(株式会社いよぎんホールディングス様)

今回は、大手地方銀行である株式会社いよぎんホールディングス様に、WELL-BEING CHECK Plus(Webアプリ)を 新入職員向けにトライアル導入した背景や取り組みの感想についてお話を伺いました。

いよぎんホールディングス人事企画部の皆様にご対応いただきました。
片山 章 様(課長)
宮田 なつみ 様(課長代理)
増井 翔太 様(課長代理)
田村 愛翔 様 (2024年度新入職員)

導入の背景にはどのような狙いがありましたか?

― 宮田
ウェルビーイングという言葉は、新社会人の方でも聞いたことはあるかもしれませんが、内容まではあまり分からないという場合が多いのではないかと思っています。ウェルビーイングは当社グループでも重要視している概念ですので、入行してから耳にすることが増えると思います。そのため、ウェルビーイングという言葉や考え方について早い段階から知り、理解してもらいたいと考えていました。

特に新入職員は、生活リズムが変わったり、人間関係が変わったりということがある中で、この時期にストレスを感じる人が多いのではないかと思っています。今回のオンライン研修は 3 月に実施していただきましたが、4 月、5 月となってもストレスに悩まされる方は毎年一定数います。そのような時に、自分の価値観や、どのようなことに幸せを感じるのかということを理解していたら、ストレスがかかっている時でも乗り越えるきっかけやヒントになるのではないかと考えています。

自分の価値観や幸せの感じ方などを認識して、社会人生活を送る上でのヒントにしてもらうことが、これからのキャリアを充実させる意味でも大切なことだと思うので、新社会人になるタイミングでウェルビーイングについて理解してもらいたいという狙いがありました。

他にはいかがでしょうか?

― 宮田
同期同士のコミュニケーションを活性化させるという狙いがありました。 新入職員の研修には様々な目的がありますが、同期同士のコミュニケーション活性化や連帯感、一体感の醸成ということも目的として掲げています。新社会人という緊張感はあると思いますが、新しい人間関係を作っていくことは重要なことですので、まずは同期同士でコミュニケーションを取り、仲間ができたり、人間関係の構築ができたりすることで、この先の社会人生活の支えになると考えています。

これまで新入職員の研修は、社会人としての心構えや業務の基本に関する内容が中心でした。ウェルビーイングを題材にしたグループワークを実施することで、カジュアルな空気の中、同期同士で話すきっかけになったり、コミュニケーションを促進したりする機会になって欲しい、そういった期待や狙いもあり、今回の研修をしていただきました。


導入までの準備で大変だったことはありましたか?

特にありませんでした。今回の研修は 100 人以上の新入職員を対象とした規模で実施していただきましたが、導入までの事前打ち合わせも想像以上に簡便でパッと開始することができました。さらに、当日の全体オリエンテーションや WELL-BEING CHECK Plus を実際に利用したグループワークも滞りなく進められたので、運営側もユーザー側も問題なく取り組むことができました。手軽に始められて、期待以上の効果がある、そのような印象でした。


実際にグループワークを体験してみていかがでしたか

― 田村
純粋に楽しかったと感じています。 私自身、自分の内面や性格について初対面の方たちと話すということに苦手意識を持っていましたが、ウェルビーイングのアセスメントを実施して、タイプをはじめとした自分の特徴を把握できたことで、自分の内面や性格をアセスメント結果に沿って話すことができました。そのため、自分が幸せに感じることやこれまでのエピソードなども自然に話すことができて、会話が盛り上がりました。入行式で実際に同期と会った時にも、このウェルビーイング研修の時の話が出ましたし、貴重な経験だったと思っています。

左から片山様、宮田様、増井様、田村様

「ウェルビーイングについて知り、理解すること」の効果はいかがでしたか

― 宮田
私自身もアセスメントを実施したのですが、自分の価値観について改めて知ることができたと感じています。自分のタイプ結果が出た後に詳しい解説をしていただきましたが、その説明が非常に分かりやすかったですし、自分がこれまでの人生で感じてきたことと結果を照らし合わせてみても納得感がありました。

自分の性格や内面などについて、感覚的には分かっているつもりでも、今回のようにデータや数値によって視覚的に把握できると説得力がありますし、理解が進んだと感じています。

― 田村
私は、今回のアセスメント結果としては「D タイプ(在るしあわせを大切にする)」でした。その結果を通じて、家族や友達がいつもと変わらず接してくれることや、身近な人に話を聞いてもらうことなど、今ある環境を大事にする傾向が強いということを改めて実感しました。確かにその通りだなと思いました。単純に幸福感や健康といった曖昧な概念が結果として示されるのではなくて、「周囲の環境に対する自分なりの向き合い方」という本質的な部分について気づけた・自己理解できたことが大きかったです。

ちなみに、同じグループの中には、自分から積極的に動いて幸せや楽しさを見つけていくとい う「A タイプ(得るしあわせを大切にする)」の同期メンバーもいました。自分とはタイプが異なるメンバーの話を聞いてみると、自分の価値観とは異なる部分が多く新鮮だったので、それに触発される部分もあり、今後は職場でも、プライベートでも、積極的に行動して自分からウェルビーイングを掴んでいけるようになりたいとも感じるようになりました。この意識の変化は、今回の取り組みがあったからこそなのではないかと思います。

これからの生活は、職場での時間が長くなり、今までよりもプライベートの時間も短くなると思います。そのような中で自分の感情がしっかりと保てないと、仕事にも影響が出ると考えているので、日頃から自分のウェルビーイングを大切にしつつ、良い状態で仕事に取り組んでいきたいと思えるようになりました。社会人になったばかりのタイミングで、改めてこのことに気づけて本当に良かったと思っています。


「同期メンバー同士のコミュニケーションを活性化すること」の効果はいかがでしたか

― 宮田
参加者たちのアセスメント結果が出た時には、お互いに結果を見せ合って盛り上がっていましたし、その後のグループワークも活発に話していた印象があるので、自分の結果だけでなく、相手の結果にも興味や関心があるのだと感じました。

今回の研修におけるグループワークは、お互いのことを知るきっかけになったと思いますし、共通点が見つかったり、様々な考え方に触れて視野が広がったりしたことが、コミュニケーション活性化のきっかけになったのではないかと感じています。

― 田村
グループワークの時の話になりますが、私のグループは 3 人で、1 人は元々知っていた方、もう 1 人は初対面の方でした。メンバー同士で結果を見た時に、過去の経験などが結果に反映されているように感じられたという話が出たり、私のことを知っているメンバーからは、いい意味で変わっていない、「あなたらしいね」と言ってくれたりして盛り上がりました(笑)

初対面の方と性格や内面の部分を話すということは、普通なかなかできないと思いますが、のんびりすることが好きとか、友達と会話するのが好きといった、ウェルビーイングに関連した自分の性格的な側面について話をすることができたので、「私こういう性格だから、次会った時に話しかけてくれたら嬉しい」といったことをワークの中で伝えることができました。実際に入校式で会った時には、同じグループだった方と話すことができて、とても良い機会だった感じています。


今後、WELL-BEING CHECK Plus に期待することはありますか?

― 片山・増井
人事施策の狙いとして、「自己理解」や「コミュニケーション活性化」が軸となるタイミングで、WELL-BEING CHECK Plus を活用していきたいと考えています。

当社では、休日に様々な職員向けセミナーを実施しています。その中で、WELL-BEING CHECK Plus を使ったウェルビーイング研修は、受講生の反応も良いので、継続できればよいのではないかと考えています。自己理解やコミュニケーション活性化が進むことで、個人はもちろん、組織全体としてのプラス効果を期待することができると思っているので、本当はもっと多くの人に取り組んでもらいたいとも感じますが、強制的に参加してもらうのも適切ではないと思いますので、そこは難しいところですね。

ただ、興味がある方はたくさんいらっしゃると思いますので、なるべく自然な流れで、これからの参加者が増えていくような後方支援の在り方を考え続けていきたいと思っています。WELL-BEING CHECK Plus を使ったウェルビーイング研修が、少し悩みを抱えているような職員の自己理解や、組織に入ったばかりでまだ上手く馴染めていない職員たちのコミュニケーション活性化に対するちょっとした支えやきっかけになってくれたら嬉しいと思います。


ウェルビーイングに関するこれからの御社の取り組みについて教えてください

― 片山・増井
いよぎんグループでは、「Better Work, Better Life.(より良い人生のために、より良い仕事を)」の考え方を大切にしています。この考え方を実践していくために当社では、全ての従業員の「5 つの Well-Being (Career、Social、Financial、Physical、Community)」の実現を目指しており、そのための人財育成 (共創人財・専門人財の育成、人財確保・活躍) および社内環境整備 (働き方改革、DE&I、健康経営) を進めているところです。

「5 つの Well-Being」をそれぞれ高めていくことによって、従業員のエンゲージメントを高め、生産性を向上させる流れを生み出していきたいと考えています。一人ひとりの気づきを起点に、 自己理解の促進とコミュニケーションの活性化を進め、組織全体に広げていくことで、「Better Work, Better Life.(より良い人生のために、より良い仕事を)」を目指していきたいと思います。


(インタビューは2024年5月9日に実施しました)